112 2026.4.30

早川隼平
家族と仲間に
恵まれた
「浦和の至宝」

連載「素顔の選手《REDSげんき》」

早川 隼平(はやかわ じゅんぺい)39 MF

REDSDENKI

今回は、早川隼平選手にお話を伺いました。ピッチ内外で見せる高いコミュニケーション能力は、いかにして培われたのか。男3人兄弟で育った幼少期の思い出、高校までの自身の立ち位置、プロとなってから現在までの心境とあわせて、語っていただきました。

人能力を伸ばした2人の兄と外国籍選手の存在

自分のコミュニケーション能力が高いと思ったことはないですね。だけど、小さい頃からいろんな人と、意識することなく、話しをすることはできていたと思います。小学生の頃のチームに女の子の同級生が2人いましたし、大人のコーチも数人いたので、家族以外とも話すことが多かったんです。年齢、性別に関係なく、いろんな人とコミュニケーションを取る機会は、その頃からあったような気がします。

今、チームは年上の先輩ばかりですけど、自分には2個上と5個上に兄がいて、ずっと兄の友達と遊んでいたので違和感はありません。男3人兄弟の末っ子ですが、自分としては年上年下関係なく、どちらとも絡めていると思っています。

外国籍選手とのコミュニケーションに関しては、プロ1年目の3年前に(ホセ)カンテが可愛がってくれて、(アレクサンダー)ショルツやマリウス(ホイブラーテン)なんかも英語勉強しようよ、という感じで話しかけてくれたので、そこが始まりです。海外移籍が頭にあって英語に興味を持ったとかではなく、シンプルにコミュニケーションを取りたいと思いました。話しかけてくれたときに返してあげたい、返せるようになりたいと思って頑張った感じです。

子供の頃は、ずっと兄と一緒に遊んでました。小学校から帰ってきて、サッカーの練習がない日は3人で一緒にボールを蹴ったりして。兄2人は、友達的な感覚もあって距離感がめっちゃ近いんです。兄が友達と遊ぶときも、自分をはぶかず連れていってくれたので、ありがたいですよね(笑)。

2個上の兄は浦和ジュニアユースから前橋育英高校に進んで、城西大学でもサッカーをやっていました。大学のときにサッカーを辞めるか悩んだ時期があったんですが、自分は正直、どっちでもよかったんです。やりたいならやればいいし、やりたくないなら離れればいいって感じで。ただ、やってほしい思いはあったので2人で近くの温泉に行って話しましたね。そこから家族でも出掛けるようになりました。一番上の兄は家を出ちゃっていますが、帰ってきたとき兄弟3人でコストコに買い物に行くとか。家族みんな仲いいんです。


© URAWA REDS

心で目立つよりも、一歩引いて周りを見るタイプ

2年前にファジアーノ岡山に移籍したときには、面談をお願いしました。自分にとっては初めての移籍だったので、(木山隆之)監督がどう思っているのか知りたかったんです。状況が変わることは当然あるだろうけど、今の考えだけでも聞きたいと思って、「話せるなら話したいです」と伝えました。高卒1年目、18歳のときですね。

新しい環境に飛び込んでいくことは、正直得意ではないです。初対面の人には人見知りが出ちゃいます。少しずつ慣れていって、やっと距離が縮まる感じ。だから、馴染むまで時間がかかります。相手が受け入れてくれるかどうか見ちゃったりします。

高校の頃は教室の端っこにいた記憶があります。ご飯も自分の机で食べていました。みんなが移動する中で。周りにユースの仲間が来てくれて、しゃべりながら食べることもありましたけど、中心にいるタイプではなかったです。

学校の先生も、自分が浦和レッズの選手だとは思わなかったみたいで、入学式のとき、小っちゃくて可愛いのが入ってきたみたいな感覚だったようです。クラスの人たちもレッズの人たちについていっているヤツみたいな感覚だったんじゃないかな(笑)。

それこそ高校2年生の頃、1個上にユースの先輩がいて、その先輩がクラスに来たことがあったんです。同じクラスにユースが5人いたので。それで、俺以外の4人には体育祭の応援団に入れって誘っていたのに、俺だけ声を掛けられなかった……。たぶん、アイツは言ってもやらないだろう、表に立つことは嫌がるだろうと思って遠慮してくれたんだと、勝手に思っています。

サッカーが上手くて周りに自然と人が集まってくるタイプではなかったです。中学の頃も一応試合には出ていましたが、身体能力えぐいヤツらはいっぱいいて、彼らの生かし役に回っていた感じでした。みんなでどこかに行くときも後ろからついていく方がラクだし。自分が先頭を行くよりは、後ろの方から全体を見ている方が居心地はいいですね。


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しいときも、やるべきことは決まっている

ピッチの中ではどうですかね。それはゴールを決めたら嬉しいし、ゴールを決めたときのあの快感は、アシストでは味わえないものです。だけど、アシストで相手を出し抜いて、仲間が点を決めたときも、また違った快感がある。だから結構アシストは好きです。

今、チームとしても個人としても満足のいく結果は残せていません。それでも、やるべきことは決まっていると言うか、絶対にある。苦しいときだからこそ、自分がやるべきことを怠らず、しっかりやり続ける。それが大事だと思います。

そういった姿勢は、たぶんどこにいても、どんな職業でも同じことなので、ブレずにやり続けたい。何をすれば状況を変えられるのか正解は分かりません。過ぎてしまったことや、結果を変えることもできない。だから次を目指して、置かれた状況と自分自身にしっかり向き合って、やるしかありません。


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