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REDS TOMORROW
「Red Wind」

バックナンバー
掲載 #397~#400

「REDS TOMORROW」は浦和レッズパートナーの朝日新聞社と浦和レッズが協同発行しているタブロイド紙です。
浦和レッズホームゲームの前日に朝日新聞朝刊に折り込まれます。

REDSDENKI

No.397

生まれ変わったレッズのホーム帰還

大住良之 サッカージャーナリスト

 待ちに待った「ホーム開幕」である…。
 おっと、私はまったく同じフレーズを昨年の開幕時にも使っている。昨年は、レッズ史上初の「開幕アウェー3連戦」で、第4節にようやく埼玉スタジアムで「ホーム開幕戦」を迎えた。今年もまったく同じ、あすの第4節が今季初のホームゲームとなる。
 だが状況はまったく違う。昨年は0-0ヴィッセル神戸、1-1京都サンガF.C.、1-2湘南ベルマーレと、2分1敗、「無勝利」でこの日を迎えた。しかし今季は、2-0ジェフユナイテッド市原・千葉、1-1FC東京、そして2-0横浜F・マリノスと、2勝1分(2勝1PK負け)、「無敗」でのホーム帰還である。「明治安田J1百年構想リーグEAST」で現在2位。毎試合得点し、3試合中2試合で複数得点、失点はわずか1。選手たちの表情も明るい。
 シーズン前には、マリウス ホイブラーテンの契約満了で守備陣に不安があった。しかし京都への期限付き移籍から戻ってきた宮本優太が見事にその穴を埋め、プロ2年目の根本健太とともに安定した守備ラインをつくった。横浜FM戦に出場したダニーロ ボザも力強さを見せた。
 前線では桐蔭横浜大から新加入(といっても昨年特別指定選手としてレッズに加わり、ファジアーノ岡山戦に出場、決勝点を決めているが)の肥田野蓮治が体を張って奮闘し、攻撃につながりが生まれた。肥田野自身は開幕の千葉戦での1ゴールだけだが、ここまでのチーム5得点がすべて違う選手が決めたものであるところが攻撃の活性化を物語っている。
 マチェイ スコルジャ監督2期目の3シーズン目。今季は大きな補強は行わなかったこともあってチームは非常によくまとまっている。第2節のFC東京戦では1-0のまま逃げ切ろうとしてアディショナルタイムに追いつかれるという残念な結果になったが、先週の横浜FM戦ではその教訓を生かして交代選手をうまく使い、交代出場の早川隼平がファーストプレーで2点目を決めて勝利を確かなものとした。
 あす、埼スタに迎える鹿島アントラーズはレッズと同じ2勝1PK負けの勝点7。ただ、その2勝は、いずれもホームでのものだ。ともにホームでは絶対的な強さを見せる両クラブ。そしてもちろん、レッズにとって鹿島戦は、言うまでもなく、Jリーグ33年の歴史のなかで数々の因縁があるカードだ。
 ようやく埼スタに戻ってくるレッズ―。今季の成長を見せつけるときだ。

No.400

クラブ・チームとファン・サポーターをつなぐ存在へ

矢内由美子 レッズ・トゥモロー編集長

 レッズ・トゥモローが誕生して20年が経った。今回の400号の製作にあたって過去の1面を見ていると、次々と感慨深い思い出が湧き上がってきた。シーンの記憶。感情の記憶。すべてが鮮やかによみがえってくる。
 2007年は前年にJ1リーグを初制覇し、勢いのある状態でレッズ・トゥモローが立ち上がった。個性の強い選手が一面を飾り、質実剛健な力を持っていたチームはJ1連覇へ向けて首位をひた走った。その中でクラブはリーグタイトルと同時にアジア王座を本気で獲りに行った。浦和レッズが国内・国外の闘いを両立したのは初めての経験。過密日程に対するノウハウが確立されていなかった中でシーズン終盤は疲労が溜まり、リーグでは優勝に王手をかけた後に逆転を許してまさかの2位にとどまったが、AFCチャンピオンズリーグのタイトルを本気で獲りに行ってつかんだ姿は、さいたまの街やファン・サポーターすべてを巻き込んだ歓喜につながった。あの年に浦和が実現した別次元の盛り上がりがその後のJクラブの本気につながったのは言うまでもない。本気で優勝を目指す。その上で言葉だけではなく考えうるすべての準備をとことん行う「浦和レッズスタイル」は、最強と呼ばれる今の日本代表へと続く道を形成するマインドにすら影響を与えたと思っている。
 レッズ・トゥモローの20年間は良かった時だけではない。東日本大震災の時は制作中だったレッズ・トゥモローの最後の仕上げとして電話で浦和レッズ広報部と確認作業をしている最中に揺れが始まり、「これはただならぬ揺れだ」ということで電話を切った。先が見えないとは本当にこのことで、Jリーグが再開した時の喜びは今も忘れられない。
 2020年にはコロナ禍に直面した。だが、苦境の中でもレッズ・トゥモローとして何をできるか、サッカーが持つ力をファン・サポーターに伝えられないか。ある意味、東日本大震災の時と同じように色々なことを考えながらコロナ特別号を制作した。
 そして2026年、レッズ・トゥモローは20年目を迎えた。ここまで続いてこられたのは、サッカーの持つ力が本物であり、社会性を持つ存在になったからだと思っている。これからも世の中にいろいろな変化が起きるのは間違いないが、そこでも必ず人と人とをつなぐ媒体は必要になる。浦和レッズの魅力を浦和レッズを知らない人にも伝えるツールとしてこれからも頑張っていきたい。

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