23 2021.06.28

ストライカーより
テクニシャンが好きだった。

連載「素顔の選手《REDSげんき》」

episode1サッカー少年の僕が影響を受けたJリーグ #08
小泉 佳穂(こいずみ・よしお)18 MF

REDSDENKI

田浩二、小野伸二、中村俊輔

Jリーグを意識したのは小学生になるかならないか、というころですね。
2002年のワールドカップ日韓大会を見て、サッカーをやり始めましたから。
やり始めたと言っても、兄がクラブチームに入っていたので、兄について行ってそこで遊んでいたり、相手をしてもらったり、という感じでした。
祖父母の家が茨城県にあるので、最初にスタジアムで試合を見たのはたぶん鹿島アントラーズでした。好きだったのは中田浩二さんですね。とにかく顔が格好良かったです。でも、それは幼稚園のころで、あまり一人の選手の熱烈なファンということはなく、いろんな選手が好きになりました。小学2年生くらいまでGKをやっていたのでオリバー・カーン(元ドイツ代表選手)が好きだったり、その後はマラドーナのDVDを見てマラドーナが好きになったり、小野伸二さんや中村俊輔選手に憧れたり。
点を取るストライカーというよりテクニシャンが好きでしたね。


© urawa reds

物はキーパーグローブと選手カード

東京生まれなので、友達にはヴェルディが好きな人とFC東京が好きな人がいました。僕は中学生のとき、FC東京のアカデミーに入っていて、東京トレセンとかに行くと、ヴェルディから来た人もいるんですが、何だか威圧感があってあまり好きじゃなかったです(笑)。
いまレッズで一緒にやっているトモ(大久保智明=東京ヴェルディのアカデミー出身)には、よくその話をしますよ。

サッカーの宝物と言うと、子どものころ買ったキーパーグローブをずっと使っていたのと…、Jリーグチップスに入っていたJリーグカードですね。カードを集めるためにチップスをいっぱい買うというほどではなかったですが、入っていたカードは全部取っていました。
選手のサインは、あまり覚えていませんが、小学生のころFC東京のスクールに通っていたので、宮沢正史選手からサインをもらったという記憶があります。それ以外はあまりJリーガーと会うことがなかったです。北澤豪さんのサッカー教室に行った記憶はありますが、特に印象に残ったこともないし。


小泉佳穂選手と明本考浩選手(中)宇賀神友弥選手(右) © urawa reds

高生の道しるべになりたいと強く意識

プロになってから、サッカー教室みたいな場で子どもたちとふれあう機会がたまにあります。そのときに意識しているのは、僕自身子どものころはすごく成長が遅くてフィジカルも強くなかったので、そういう成長が遅い子とか身体の小さい子によく声を掛けるようにしているんです。
特に中高生になると、そういうことで悩むことが多いと思うんですが、自分もそうだったけど、今はこうやってプロとしてやっているということを言いたいし、そういう子どもたちの道しるべになりたいと強く意識しているんです。
僕自身、中学2年生から高校3年生までは、周りとのフィジカルの差がすごく大きかったんですが、それでサッカーがつまらなくなって挫折したり、止めてしまったりする子も多いと思うんですね。それはもったいないと思うし、指導者の責任も大きいですよね。
機会があれば中高生にそんな話をしたいと思っています。

小泉 佳穂/1996年10月5日、
東京都練馬区生まれ

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