連載「素顔の選手《REDSげんき》」
Episode2ぼくのヒーローNEW
西川 周作(にしかわ しゅうさく)1 GK
子どものころは警察官に憧れていました。
テレビでよく見る私服の刑事さんではなくて、制服の警察官です。
実際に姿を間近で見たのは幼稚園のときです。警察の方が何人か来てくれて、交通安全についての話をしてくれたんですが、そのときの制服姿が格好良かったし、僕らを守ってくれるというイメージを強く抱きました。だから幼稚園のとき、将来何になりたいかというのに「けいさつかん」と書きました。「おまわりさん」ではなく「けいさつかん」です。そのほうが格好良い感じがして。
園庭で、「道路を横断するときは、黄色い旗を持って。右を見て左を見てまた右を見てから」というのを教わりました。僕が住んでいたところはすごく田舎でしたから見通しが良く、そこまでしなくても車が来ていないことはすぐにわかるんですけどね。それでも、黄色い旗は持って渡っていました。子ども時代は素直でしたね。小学校低学年まで、そうやっていましたよ。
自分の家の近くでは、めったに見かけないんですが、団地に住んでいたのでたまに救急車や消防車が来るときに、警察も来ていましたから見に行きました。怖かったですけど。
装備で好きだったのは帽子です。ピストルに憧れることはなかったです。「バン、バン」というピストルごっこはやらなかったんです。警察官のイメージは警棒でした。
僕が大分トリニータでプロになった1年目だったと思いますが、地元で「1日警察署長」をやらせてもらったんです。
署員のみなさんの前で、僕が敬礼すると全員が一斉にパッと敬礼してくれるんですよ。気持ち良かったですね。もちろん制服を着たのも初めてです。スーツとかと違って、重みがありましたね。バッジもついていて、持って帰りたかったです(笑)。
そのときにも「子どものころ警察官になりたかったんです」と言いました。みなさんに、どうして警察官になったのか、というのを聞いてみたかったですね。
今でも間違いなく一般市民の僕らを守ってくれて、何かあれば助けに来てくれるという存在だと思っています。
逆に僕らが、悪い意味でお世話にならないようにしないといけません。
実は、浦和に来たころの話ですけど、首都高速を走っているときに、右側をずっと走っていたんですが、途中でパトカーが後ろから「ウーウー」と来ました。何だろ?スピード違反はしていないし、と思って停まったら「追い越し車線をずっと走ってはいけないんですよ」と言われました。「通行帯違反」というのを忘れていたんです。
それで免許証を見せたら「あ、浦和レッズの西川選手ですか」と知っていてくれました。「がんばってください」「気をつけます」という感じで、全然威圧的ではなかったです。もちろん違反切符を切られましたよ(笑)。
それは良い教訓になりました。
何かの用で警察署に行くと、必ず何人か「レッズの西川さんですね。がんばってください」と言ってくれます。警察官にそう言われると、よけいうれしいですね。
まだ、浦和で「1日警察署長」をやらせていただいたことはないので、ぜひ一度呼んでいただければ、ありがたいです。
警察官は、子供たちに対して自分の身を守るために大事なことを教えてくれています。
僕たちを守ってくれる警察官。僕はゴールを守ります。
西川 周作/1986年6月18日、
大分県宇佐市生まれ
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