58 2023.2.28

僕の宝物は今の車です
唯一無二感がけっこう好きなんです

連載「素顔の選手《REDSげんき》」

Episode4 ぼくの宝物
平野佑一(ひらのゆういち)40 MF

REDSDENKI

初の車は、プロ入りのお祝い?

僕の宝物というと、車ですかね。
子どものころから車好きだったというわけではなく、運転するようになってから車が好きになりました。
僕が運転免許を取ったのは大学4年生のときでした。高校卒業のときに取る友人もけっこういて、その次のタイミングが僕のように就職前みたいな時期でしたね。東京の大学でしたから、それほど車は必要ありませんでした。夏休みとかにレンタカーを借りて、免許を持ってる友人が運転してどこかへ行くという感じでした。
そのとき、友人が運転するのを見て、自分も運転したい、という気持ちになりました。やっぱり車の運転というのは、大人の階段を一つ上がるみたいな感じもしました。
免許を取ってすぐに運転しました。実家の車にも乗りましたが、そのときは水戸ホーリーホックへの加入が決まっていたので、1月からもうシーズンが始まるじゃないですか。そしたら、母の弟さん、叔父さんが「乗ってないからあげるよ」とボルボをくれたんです。プロ入りのお祝い? どうでしょうね(笑)。


© URAWA REDS

車の軽自動車に軽油を入れた

叔父さんが、住んでいる滋賀県から乗ってきてくれて、車を置いて新幹線で帰っていきました。昔のステーションワゴンタイプの「ザ・ボルボ」という感じの車で、めっちゃ頑丈でした。ハンドルも重かったです。
叔父さんからもらった車は、たまに不具合があって修理屋さんに預けるのですが、あるとき代車に軽自動車を貸してくれたんです。
自動車教習所って、運転や交通規則は教えてくれるけど、ガソリンの入れ方とかは何も教えてくれないんですよ。で、僕はボルボに乗ってハイオクガソリンを入れていたので、軽自動車の「軽」って軽油の「軽」だと思って当たり前のように、軽油を入れたんです(笑)。
最初は普通に走ったんですけど、水戸の選手寮に着く寸前で止まっちゃって。大きな道でなくて良かったです。
どれだけスタートボタン押してもダメで、初めてのトラブルだったので、てんやわんやでした。そのころJAF(日本自動車連盟)の存在も知らなかったので、当時すごく仲良くしてもらっていたチームメートの安彦(考真)さんに慌てて電話しました。
安彦さんは40歳で水戸と契約した、ちょっと有名な人で、今はサッカー選手を引退して格闘家になってるんですけど、すぐに対応してくれて、燃料計ではいっぱいなのにエンジンがかからないので、「何入れたんだ?」「軽油じゃダメなんですか」「ちげえよ!」って(笑)。
そういうとき、軽油を抜いてガソリンを入れても動かないことが多いらしいんですよ。でも、軽油をきれいに抜いてレギュラーガソリンを入れたら不具合なく動いたんで、弁償せずに済んで良かったです。奇跡らしいですけど(笑)。
水戸は道幅もけっこう広いですしどこのお店に行っても当たり前のように駐車場がありますけど、休みの日に東京の実家に帰るときは最初すごく怖かったです。道も狭いし、お店とかに行くとき駐車場があるか先に確認しないと行けないし、デパートなんかも駐車場は狭いし、当時はすごく神経を遣っていました。駐車料金とか考えたらタクシーでも変わらないかな、と思います。


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は4台目のランドローバー・ディフェンダー

叔父さんはすごくお洒落な人で、ボルボはちょっとビンテージ感がある車で普通の車っぽくなかったんですよ。1年ちょっとお借りしましたけど、不具合も多かったのでやっぱり、感謝してお返ししました。
次からは自分で買いました。水戸のつながりで、日産の営業の人と仲良くなって、その人が破格の値段で、状態の良い中古のNOTEを売ってくれたんです。それを1年くらい乗って、ベンツのセダンになって、今は4台目のランドローバー・ディフェンダーです。自分で買ったのは3台目ですね。
そう。1年か1年ちょっとで替えてます。スパン、短いですよね。実家がそうだったんですよ。2~3年で買い換えてました。そういうシステムがあるでしょう。いつも新車に乗っていられるみたいな。その感覚を僕も引き継いでいるのかもしれません。
でも、今の車はかなり気に入っているんです。
色は「マットブルー」という色で、夜見ると黒っぽいんすけど、日中に見ると、少しくすみがかった青です。僕一人で乗るので、4ドアじゃなくて2ドアなんです。後ろは3人乗れるんですけど。
高さと幅は4ドアと同じで、前後の長さだけキュッとしてて、でも中は結構広いんです。彩色はいろいろオプションがあるらしいんですけど、上が白で全体がマットブルーって、街ではたぶん見たことないんです。だから唯一無二感がけっこう好きなんです。似てる車を見ても、ちょっと違うんですよね。
人によっては、なんかチョロQみたいでダサいって言われるんですけど、僕はもうめっちゃ気に入ってます。
ちょっと不具合があって去年の秋、2か月間ぐらい、代車でベンツGLEクーペに乗ってたんですけど、やっぱり自分の車の方がいいなと感じました。内装が広いのと、遊び心がディフェンダーにはあるんですよね。
すごく綺麗にしていますよ。必要最低限のものしか中に置かないし。
中はね。外はそうでもないです。あまり洗車しないんです。みんなが「絶対に汚い」というぐらいにならないと洗車しません。だって洗うと雨降るんです(笑)。その記憶がすごく嫌で。


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の中も大事にしていますよ

車の話ばかりになりましたが、家の中も大切にしているんです。
どういうことかというと、車の中とイメージが似てるんですけど、必要ないものは家の中に置かないんです。置くモノも配置にけっこうこだわります。他の人から見たら、家の中っぽくないと思われますね、きっと。なんて言うか、展示場みたいな、生活感のない感じですかね。
僕が思う、一番生活感のあるのものって、こたつなんです。それと枕が散らかっていたりするのは嫌ですね。
スタイリッシュなソファーと、机とテレビと、あとは絵とかが飾ってある家がいいですね。
僕の父が建築家なんですよ。それで僕も父のように設計図は引けないですけど、すごく暇なときにこんな家がほしいみたいな絵をノートに描いたりしていますよ。そういうYouTubeもありますよね。こういう動線を大事しているとか、何に重きを置いているとか、そういうのを見たりします。


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平野佑一/1996年3月11日、東京都生まれ

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