84 2024.9.6

浦和レッズの
武田英寿が選ぶ、
憧れの選手たち

連載「素顔の選手《REDSげんき》」

Episode6 ぼくのベスト3【サッカー選手編】
武田英寿(たけだ ひでとし)47 MF

REDSDENKI

田英寿 自然と意識するようになった特別な存在

ベルマーレ平塚→ACペルージャ(イタリア)→ASローマ(イタリア)→パルマAC(イタリア)→ボローニャFC(イタリア)→ACFフィオレンティーナ(イタリア)→ボルトン・ワンダラーズFC(イングランド)。2006年W杯後に現役引退を発表

僕の名前「英寿」は、両親が中田さんを好きだったことから名付けられました。子どもの頃、中田さんのプレーをリアルタイムで見ることはできませんでしたが、同じ名前を持つことで自然と意識するようになり、今でも特別な存在です。日本人が世界で活躍するのが難しかった時代に、しっかりとその存在感を示す姿に両親は惹かれ、僕にも世界で活躍してほしいと願いを込めて、この名前をつけてくれました。

中田さんのプレーは、「見ていた」というより、「見させられていた」と言ったほうが正しいかもしれません(笑)。父と一緒にYouTubeでよくプレー集を見ていて、特に感じたのは、フィジカルの強さ、海外の選手をなぎ倒すようなドリブル、そして勝負どころでゴールを決める力には驚かされました。まだ直接お会いしたことはありませんが、いつか必ず両親にもその機会を与えられるように、これからもサッカーを頑張っていきたいと思います。


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スト・エジル いつも驚かされたアイデア豊富なプレー

FCシャルケ04(ドイツ)→ヴェルダー・ブレーメン(ドイツ)→レアル・マドリー(スペイン)→アーセナルFC(イングランド)→フェネルバフチェSK(トルコ)→イスタンブール・バシャクシェヒルFK(トルコ)。2023年3月に現役引退を発表

二人目はエジルです。小学生の頃の僕は、自由にサッカーを楽しんでいましたが、中学・高校に進むにつれて、パスの出し手としての役割が増え、左利きのエジルのプレーに強く影響を受けました。アーセナルやレアル・マドリーでの活躍ぶりは、今でも鮮明に覚えています。プロになってからも試合前には必ずエジルのプレー集を見て、イメージを膨らませています。スタジアムに向かうバスの中や、一人でウォーミングアップをしているときにも、エジルの動画を見て、試合に備えています。

エジルの魅力は、ゴールを決めることよりも、アシストやその前のパスで際立つ点です。彼のアイデア豊富なプレーにはいつも驚かされました。特に印象的なのは、レアル・マドリー時代にクリスティアーノ・ロナウドとのコンビネーション。二人が目を合わせ、信頼し合いながらプレーしている姿や、エジルが放つ時間を止めたかのような意外性のあるパスは、今でも心に強く残っています。


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木陽介 共に過ごした1年は貴重な経験

サンフレッチェ広島→浦和レッズ→FC岐阜。2023年11月に現役引退を発表

2020シーズンに浦和レッズで一緒にプレーしたとき、陽介さんの技術に本当に驚かされました。同じ左利きとして、高校生の頃から映像を見ていましたが、一緒にプレーして、パスの柔らかさと丁寧さがとても印象的でした。陽介さんは、パスの高さや強さを自由自在にコントロールできる選手で、「ミスしてもいいから、ガンガン狙っていけ」というアドバイスが、自分のプレーに大きな影響を与えました。

また、FWと信頼関係を築くことがいかに重要かを学びました。特に、陽介さんと慎三さん(興梠慎三)とのコンビネーションは見事で、二人の絶対的な信頼がプレーに現れていました。共に過ごした1年は非常に貴重な経験で、今でもその思い出を大切にしています。今シーズン、埼スタで久しぶりに再会したときは、少し緊張してあまり話せませんでしたが、それでもとてもうれしかったです。


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2024年9月20日(金)23:59まで