88 2024.10.31

浦和レッズの
佐藤瑶大が選ぶ、
心に残る旅先

連載「素顔の選手《REDSげんき》」

Episode6 ぼくのベスト3【旅行編】
佐藤瑶大(さとう ようた) 20 DF

REDSDENKI

樽(北海道)

旅先で印象深かった場所の一つが、北海道の小樽です。2022年、仙台にいた頃、シーズン中のオフを利用して訪れました。飛行機で札幌に向かい、レンタカーで小樽、ニセコ、札幌を巡る旅でした。クレジットカードのポイントがたまっていたので、それをホテル代に充てようと考え、思い切って北海道に行くことにしました。

特に記憶に残っているのは、夜にふらっと入った居酒屋で食べた新鮮な刺身です。雨が降っていて、営業しているお店も少なかったのですが、小樽運河から少し離れた場所に見つけた居酒屋が大当たりでした。特に印象的だったのが、マグロの赤身と中トロ。赤身は色が鮮やかで、筋のない中トロは脂が程よく乗っていて、まさに絶品でした。

それから、初めて食べたシャコも忘れられません。店内のいけすから直接出してもらい、最初はその独特な見た目に驚きましたが、店の方が「メスのほうがおいしい」と教えてくれて、そのとおり食べてみたら感動するほどおいしかったです。こうした地元の方との会話も、旅の魅力の一つです。隣の席に座っていた漁業関係の社長さんと意気投合して、楽しい時間を過ごしました。


© URAWA REDS

潮市場・紀州黒潮温泉・白浜(和歌山県)

大阪にいたとき、和歌山までドライブに行きました。海沿いにある黒潮市場では、マグロの解体ショーを見て、そこで食べた海鮮丼は本当においしかったです。市場で購入したアオサは、味噌汁に入れると風味が格別で、今でも冷凍保存しています。その風味を楽しむたびに、和歌山の旅を思い出させてくれます。

黒潮市場のすぐ近くには紀州黒潮温泉があり、露天風呂やサウナで心身ともにリラックスできました。海を眺めながら温泉に浸かるというぜいたくなひとときは、日常ではなかなか体験できません。通常、海沿いの温泉といえば大きなホテルに併設されていることが多いですが、ここは一人でも気軽に立ち寄れるのが魅力的でした。

さらに南西部の白浜まで行き、ドライブ好きの僕にとってその道中も快適でした。一般道を走りながら美しい景色を眺め、白浜では穏やかな海を眺めながらゆっくりと過ごすことができました。大阪から黒潮市場までは高速道路で約2時間、白浜まではさらに一般道を走ること2、3時間。景色を楽しめるのが一般道の魅力です。


© URAWA REDS

勢神宮・おかげ横丁(三重県)

3つ目に紹介するのは、三重の伊勢神宮とおかげ横丁です。伊勢神宮は多くの人から「行ってよかった」と聞いていて、ずっと気になっていました。実際に訪れてみると、神聖な雰囲気が漂い、その魅力を肌で感じることができました。

伊勢神宮は立派な樹木に囲まれ、中央に続く砂利道を歩くと、神聖な空気が感じられます。特に御正宮(ごしょうぐう)の雰囲気は格別で、神様が祀られている場所の神秘的な力を感じました。階段を登った先に広がる景色は特別で、一瞬にして神聖な気持ちにさせられました。

また、おかげ横丁では、ホタテの串や魚の押し寿司、和菓子などを楽しみながら散策しました。ちょうど和太鼓の演奏も行われていて、体に響く太鼓の音が大好きな僕にとって、間近で楽しむことができたのはとてもうれしかったです。伊勢神宮とおかげ横丁の両方を満喫し、車での移動も含めて充実した旅となりました。ぜひ、皆さんにも一度訪れてほしい場所です。

旅先を選ぶときは、いつも「ご飯がおいしそうな場所」を基準にしています。地元の名産品を楽しむのが旅の醍醐味です。特に魚が好きなので、次は石川で「のどぐろ」を食べてみたいです。大分の別府での温泉巡りや、山形の銀山温泉にもぜひ行ってみたいと思っています。どれもこれから楽しみな場所です。


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